************平成15年度第1回長岡研研究室セミナー ************* 日 時:5月15日(木) 13:30~ 場 所:人間情報学研究科6階616号室     (使用されている場合は603号室で行います) 発表者:岡本 拓也 題 目:Tsallis統計 内 容:平衡統計力学はBoltzmann-Gibbs統計によって完成されているかの      ように見える。しかし、密度を一定に保ちつつ粒子数と体積の十分大 きな系で、かつ短距離相互作用を仮定した理想的な系でのみ成立す る理論である。1988年、Tsallisはマルチフラクタル系のようにベキ則 的に振る舞う場合の統計として、一般化されたエントロピーを導入し た。Tsallisエントロピーと呼ばれるこのエントロピーを用いて、平衡統 計力学を構成することができる。この理論は、まだ未完の理論であり、 量子力学の教科書でいうところの前期量子論に相当する。しかしなが ら、一般の平衡系はもちろん、非平衡系への展開にも期待されており、 Tsallis統計はタンパク質のフォールディング、巡回セールスマン問題、 自己組織化、Nose thermostat、量子スピン系など多くの分野に応用 されている。 ************************************************************