************第50回尾張コンプレックスセミナー************* 題 目: 分子軌道計算によるイオン伝導性物質の化学結合解析・ イオン伝導メカニズムの解明 発 表 者: 大西 拓 所  属: 三重大学 日 時: 9月26日(水)午後1時30分〜 Date : Tues. Sep. 26th, 1:30 pm (Almost one hour) 場 所: 情報科学研究科4階演習室 (4Fエレベータを降りてすぐ右の部屋) Place : Seminar Room (4F), Graduate School of Information Science 内  容: ペロブスカイトなどの遷移金属化合物の形成する化学結合特性 (共有結合性 or イオン結合性)を明らかにするために大西化 学結合則を構築した。このルールは、ハイブリッドDFT法を用い た量子化学計算より求めた分子軌道に対して適用することがで きる。この講演では、リチウム二次電池の材料として期待され ているペロブスカイト型リチウムイオン伝導体、固体酸化物燃 料電池(SOFC)の材料として期待されているペロブスカイト型酸 化物イオン伝導体・プロトン伝導体を例として、化学結合特性 ・イオン伝導メカニズムの解明を行った研究を紹介する。現在、 ノルウェーのオスロ大学理論計算化学センター(CTCC)と共同研 究も行っており、ノルウェーの研究動向についても紹介する。 References [1]T. Onishi, Adv. Quant. Chem. 64, 31-81 (2012) [2]T. Onishi, Int. J. Quant. Chem. 109, 3659-3665 (2009) [3]T. Onishi, Int. J. Quant. Chem. 110, 2912-2917 (2010) [4]T. Onishi, T. Helgaker, Int. J. Quant. Chem. 112, 201-207 (2012) ***********************************************************