************第４９回尾張コンプレックスセミナー*************

題　目： MS-EVB法による反応分子動力学シミュレーションの高速化
Title   ：　 Accelerating the reactive molecular dynamics 
simulation based on the MS-EVB method


発 表 者：　山下　雄史
Speaker ：　 Takefumi Yamashita

所　  属：  東京大学
Affiliation：University of Tokyo

日　時：　９月２４日（月）午後１時３０分〜
Date　：　Tues. Sep. 26th, 1:30 pm (Almost one hour)

場　所：　情報科学研究科４階演習室
         （４Ｆエレベータを降りてすぐ右の部屋）
Place　：　Seminar Room (4F), 
            Graduate School of Information Science

内　  容：
生体系でおこる化学反応を原子レベルで追うことは、生命科学の重要
なテーマになっている。理論的な観点からは、分子動力学（MD）法が
有力な手法であるが、現在標準的に用いられている経験的力場は化学
結合の切り替えが記述できない。これを補う方法として、量子化学計
算を使う方法が考えられるが、非常に計算コストが高く統計計算を行
うのは困難である。一方、我々の使っているMS-EVB法の計算コストは
比較的軽く、これまで様々な化学反応系、特にプロト>ン移動を含む
系に適用してきた。本発表では、このMS-EVB法をさらに加速する新し
い近似法をいくつか紹介する。今回開発した近似方法論を使えば、大
きく計算精度を落とすことなく通常の古典MD計算と同程度の計算コス
トで化学反応動力学計算が可能になる。

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