「すぐできる 分子シミュレーション ビギナーズマニュアル」

D1の解答例


Q1.

DCE_iso.inファイルへ以下のパラメータを追加してMD計算を実行します.

tempi=300,

以下の図で,系の温度が0 Kの場合と300 Kの場合について,分子内運動に対応するポテンシャルエネルギーの時間変化を比較して示します.

系の温度が300Kの場合には分子の熱振動のため, 温度が0 Kの場合に比べて分子内運動のポテンシャルエネルギーが揺らいでいる様子が観察できます.

Q2.

DCE_iso.inファイルへ以下のパラメータを追加および変更してMD計算を実行します.

tempi=300, ntf=1, ntc=1,

以下の図で,SHAKE法を使用する場合と使用しない場合について,伸縮振動のポテンシャルエネルギーの時間変化を比較して示します.

SHAKE法を使用する場合には,水素原子を含む結合を固定するため,使用しない場合に比べて伸縮振動のポテンシャルエネルギー(BOND)が小さくなります.SHAKE法を使用する場合には,このエネルギーの差を無視している点に注意が必要です.